【保存版】スペースX、歴史上最大のIPOへ。イーロン・マスクという人物が分かるサクビズEM的まとめ

SpaceX targets $135 IPO price at valuation of $1.77 trillion|CNBC|Jun 3 2026





この記事の論点:

これまで頑なに非上場を貫いてきたイーロン・マスクが仕掛ける大勝負。

昨年末から現在までの「4つのフェーズ」をタイムラインで追いながら、彼という人物の野望と我々一般投資家への影響を解き明かす。

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“SpaceX plans to market its IPO at a fixed price of $135 per share, with a valuation of $1.77 trillion.
The valuation would make Elon Musk’s firm the seventh-biggest company in the U.S., above Tesla, which has a market cap of about $1.6 trillion.
SpaceX is planning to debut at the Nasdaq on June 12.”

ビジネス界に激震が走っている。

これまで頑なに非上場を貫いてきたイーロン・マスク氏が、ついにスペースXの「会社丸ごと」での新規公開株(IPO)へと舵を切ったのだ。

目標とする上場時の時価総額は、なんと「1.77兆ドル(約270兆円)」。これは企業のIPO時の評価額としては歴史上最大となる。この評価額が実現すれば、イーロン・マスク氏率いる同社は、時価総額約1.6兆ドルのテスラを抜き、米国で7番目に大きな企業となる。

世間では長年「スターリンク(衛星通信部門)の単独スピンオフ上場か?」と噂されていたが、スペースXは「会社丸ごと」での上場(2026年6月12日目途)へと踏み切った。

昨年末から現在までの彼の「4つのフェーズ」をタイムラインで解説したい。

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|I. 2025年末:スターリンクの爆発的黒字

2025年の通期決算で、衛星通信「スターリンク」の売上高が114億ドルに達し、スペースX全体の売上の6割以上を占めるまでに成長した。

この「黒字化」が、今回のIPOに向けた強力な武器(実績)となった。

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|II. 26年2月:衝撃の「xAI」吸収合併—宇宙×AIの巨大連合

マスク氏は自身が立ち上げたAIスタートアップ「xAI」を、スペースXと合併(または買収)させるという驚きのウルトラCを敢行。

この合併により、スペースXは「宇宙開発企業」から「AIインフレ・通信・宇宙をすべて握る唯一無二のコングロマリット」へと変貌を遂げた。

市場での評価額は、それまでの宇宙開発企業としての評価額を遙かに凌駕し、一気に1.25兆ドル(約190兆円)へと跳ね上がった。


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|III. 26年5月:アルトマン敗訴による「全面戦争」へ

スペースXは4月、米証券取引委員会(SEC)に上場申請のドラフトを秘密裏に提出。その裏では、マスク氏のプライドをかけた訴訟が続いていた。

マスク氏がOpenAIとサム・アルトマンCEOを相手取って起こしていた訴訟。裁判所は5月、マスク氏の訴えを退ける「敗訴」の判決(または決定)を下した。

もともとOpenAIの商業化(上場・資金調達)の足を引っ張るためと言われていたこの裁判。背景には、「OpenAIに先を越されたくない(先にIPOなどで巨額の富や市場を独占させたくない)」という意図が、マスク氏の頭の中に間違いなくあったと考えられている。


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|IV. 26年6月(現在):目標2兆ドル、史上最大のIPOへ

スペースXはナスダック(Nasdaq)市場への上場を2026年6月12日頃に予定している。ティッカーシンボル「SPCX」だ。

この世界最大のIPOが実現すると、現在スペースXの株を42%握るイーロン・マスク氏は、これで人類初の「個人資産1兆ドル(トリリオネア)」に到達する見込みだ。

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すでに十分すぎる富を築き上げた男による大勝負。

しかし、大博打を打っているのは彼自身にとどまらない。実は我々もそうなのだ。

スペースXの上場を控えた5月、ナスダックはルールを改定し、スペースXの上場に合わせて「上場後わずか15営業日で主要指数(NASDAQ100)に組み込める」ようにした。通常、新規上場した企業が主要な株価指数(インデックス)に組み込まれるには、数ヶ月〜数年の実績が必要なのにもかかわらずだ。

この組込みによって、オルカン(全世界株)や米国株のインデックス投資信託を買っている世界中の一般投資家のお金が、自動的にスペースX(そしてマスク氏の元)へ流れ込む仕組みが爆速で完成することになる。

つまり、我々のような市井の人間も、部分的に彼の壮大な理想の片棒を担ぎ、かつ一蓮托生になるということなのだ。

その実体は、世界最大のエゴに付き合わされているのか — はたまた、英雄が描くプランへの名誉ある参加なのか…

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