【CNN要約】AI株を買わずにAIブームで勝つ。96歳バフェットの「退屈な投資」が凄すぎる理由|英文ビジネスニュース日本語解説








この記事の論点:

「地味で退屈な事業に」投資の神様バフェットが選んだのは、AI企業ではなく「電力会社」だった!

— 勝ち組を追わずに成果を得る、AI全盛時代における投資の真髄を解説

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Warren Buffett became the world’s most famous investor by betting on the boring stuff.

先日バークシャー・ハサウェイの会長を辞任した96歳のウォーレン・バフェット氏。

「世界で最も成功した投資家」と言われる彼の投資スタイルは、ズバリ「地味で退屈な事業に投資すること(betting on the boring stuff)」だ。

勢いのあるAI関連株に誰よりも早く飛びつくことでも、上場益を狙ってテック系の未公開株へ資金を投じることでもない。

それでもバフェット氏の「退屈」な投資戦略は、昨今のAIブームの恩恵をしっかり受け続けているというのが、今回紹介する記事の内容だ。

「AIブームに乗ってテック株を買うべきか?」と悩む投資家は多いはず。しかし、投資の神様バフェットが選んだのはAI企業ではなく「電力会社」だった。

そんなAI全盛時代で生き残る投資戦略のコツについて深掘りしてみたい。併せて記事原文もぜひ読んでほしい。

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|AIブームでもブレない「自分が理解できる地味な企業」への投資

“Buffett invested in traditional companies embedded in the real economy with a focus on value, like insurance companies, railroads and public utilities. 
Buffett’s principle of investing in companies he understands continued despite the artificial intelligence boom enveloping markets.”

代表的な「バリュー投資家」と言われるのがバフェット氏だ。

金融・投資の世界で「value投資家」とは単に割安株を狙う人を指すこともあるが、彼の場合は「実体経済に根ざした価値(バリュー)」を重視する。その判断に基づき、これまで保険会社、鉄道、公共事業といった伝統的な企業に投資を行ってきた。

また、バフェット氏の黄金律として有名なのが「自分が理解できる企業に投資する(invest in companies he understands)」という原則だ。市場を席巻する巨大なAIブームの波の中でも、彼はこの原則を貫徹してきた。

そんな「退屈」な投資がAI時代に大きな実を結んだ秘密——それこそが、実体経済に根ざした公共事業の代表格である「電力会社」への投資である。

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|20年越しの大爆発!電力会社がAI時代の「超オイシイ投資」になった理由

“In 2000, Berkshire closed a deal to buy MidAmerican Energy, a utility company providing energy across Iowa and the Midwest. At the time, Buffett’s investment had nothing to do with AI.  
But two decades later, as the AI boom’s insatiable demand for energy ripples through the economy, owning utilities companies has become a sweet bet.”

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは、全米に電力を供給する大手電力会社や、発電所内部で使われる部品を製造する企業を傘下に収めている。

これがAIブームの波の中で一気に開花した。AIの開発と運用には膨大なエネルギーが必要であり、データセンター建設ラッシュによって電力需要が激増したからだ。結果として、ポートフォリオにある電力会社が最強の稼ぎ頭となった。

もっとも、バークシャーが電力会社「ミッドアメリカン・エナジー」を買収したのは2000年のことで、当時のAIなど影も形もなかった。ここで重要なのは、バフェット氏の投資も当時はAIとは何の関係もなかった(had nothing to do with AI)という事実だ。

それでも20年の時を経て、AIブームによる止まらないエネルギー需要は、同社にとって「超オイシイ投資(a sweet bet)」となった。実際、ミッドアメリカン社が昨年にアイオワ州で販売した電力の8%は、データセンターによるものであった。

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|「勝者が誰か」を知る必要すらないポジションの強み

“Berkshire was already positioned to prosper off of AI’s most fundamental needs in energy and utilities, and it is very Buffett-like to have positioning that doesn’t require knowing who will be the main winner(s),” said Ken Mahoney, president and CEO at Mahoney Asset Management.

20年後のAIブームを予見したのか、それとも単なる偶然なのか。

バフェット氏の結果だけを見て「凡人が真似できない先見の明」と片付けてしまうのは早計だ。ここで専門家のコメントが非常に芯を突いている。

「誰が最終的な勝者になるかを知る必要すらないポジションを取る(positioning that doesn’t require knowing who will be the main winner(s))」

このバフェット氏らしいスタイル(Buffett-like)こそが、「先見の明」の正体かもしれない。

激しいAI開発レースでどの企業が勝つかを予想するのではなく、「(AIの)最も根本的なニーズから利益を得られるポジション(positioned to prosper off of AI’s most fundamental needs)」にあらかじめ位置取っておくこと。そのポジションこそが、彼にとっての「退屈な投資(実体経済に根ざしたバリュー)」だったわけである。

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|単なる棚ぼた?それとも計算通り?「勝者を追わない」バフェットの神髄

“When [the MidAmerican] acquisition happened, there was no talk of leveraging AI as part of this strategy, so I mean in some respects, this was a little bit of luck and good fortune,”

「(ミッドアメリカンの)買収当時、この戦略の一環としてAIを活用する(leveraging AI)という話は一切なかった。ですから、ある意味ではちょっとした幸運や棚ぼただった(a little bit of luck and good fortune)と言える」

バフェット氏の「先見の明」も、実は多分に「たまたま」だったかもしれない点を別の専門家は指摘する。結局、成功者が行った全てのことは、後付けで正当化される。

しかし、そう考えると一見「神業」に見えるバフェット氏の成功も、急に親しみやすく感じられないだろうか。

ブームに乗って派手な勝ち組を予想したり、次のGAFAを探すより「絶対に使う土台(インフラ)」に注目する。そんな謙虚さと辛抱強さを地道に培うことが、「ちょっとした幸運」を味方につける秘訣なのかもしれない。

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