【CNBC要約】トランプ政権が介入する金融の対立点。ステーブルコインに「利回り」は必要?|サクッと読める英文ビジネスニュース
Trump sides with crypto firms in trillion-dollar battle with banks over stablecoin yield |CNBC|Mar 4 2026
“The Genius Act is being threatened and undermined by the Banks, and that is unacceptable,”
|「利息」かどうか、それが問題だ
The dispute between the industries centers on whether crypto firms like Coinbase can offer yields on stablecoins.
暗号資産業界と銀行界が対立しているのは、「利回り(yields)」の有無についてだ。
ステーブルコインは、持ってるだけで利子みたいなものが発生することがある。
というのも、発行体はコインの価値を安定させるために米国債などの裏付け資産で運用しているのだが、それによって運用利子が発生する。その運用利子をコインのホルダーに還元する形で提供すると、外形上は「ステーブルコインの利子」になるというわけだ。
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While crypto companies see it as a consumer-friendly innovation that will let people earn money on their idle funds, banks have warned that the competing product could siphon trillions of dollars from their industry.
|ちょっと真面目に考えてみる
Allowing the less-regulated crypto industry to behave like quasi-banks could heighten systemic risk, banks contend.
とはいえ、銀行側の主張はもっともである。
規制の緩い(less-regulated)仮想通貨業界に「擬似的な銀行(quasi-banks)」のような振る舞いを許せば、金融システムのリスクが高まる、というのが銀行側の主張だ。
教科書的にいうと「銀行の信用創造」の源泉としての預金と、それを扱う銀行の役割についての話だ。
銀行の預金の一部は「貸出」にまわり、その借り手が使った分のいくらかがまた銀行に預けられ、そこから幾らかがまた貸出に回る。これを信用創造という。
この機能があるから、その「システム」の中心にいる「銀行」は規制で縛られてるし、破綻した時には公的資金で救済されてきた。
その機能を担う「責任」ゆえ、金融庁も常に銀行を監視しなければならないし、銀行側もコンプライアンスにバカ高いコストを払っているわけだ。
そんな責任とコストも負ってない暗号資産に、「銀行」まがいなことを堂々としてもらっては困るのだ。
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|暗号資産の社会的「貢献」?
Crypto firms say that the risks are contained and that stablecoins backed by Treasurys will boost demand for U.S. debt.
対する仮想通貨企業側はこう弁解する。「リスクは限定的(contained)である」と。いや、こっちは社会的な責任の話をしている。
