スマホに27万円、アメリカ人はどう思ってる?|CNN|サクッと読める英文ビジネスニュース
$2,000 for a phone? Apple says yes|CNN|2025.09.20
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“Other than people with extraordinary video usage, two terabytes is just … it’s a crazy amount of storage,” he said.「アホみたいに動画を見る人を除けば、2テラバイトなんてもう…常識外れなほどのストレージ容量だよ」らしい。
最新のiPhoneについてのコメントだ。「デザイン以外の進化が弱い」との指摘もある最新版のiPhoneだが、本国アメリカのメディアはどう伝えているのだろうか。9月20日付のCNN記事は「アップルによれば、2,000ドルの電話はアリ」と、同社のビジネス戦略を踏まえて興味深く伝えている。
ぜひ全文を読んでほしい。
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|高いスマホを売らざるを得ない理由
Back in 2017, consumers balked at the idea of a $1,000 iPhone. Now, some shoppers may end up paying double that if they choose Apple’s latest top-of-the-line model.「スマホに1,000ドルも払うの?」と騒いでいたのは2017年、わずか8年前だ。2025年、人々はその倍の額をスマホにかける。
今回発売された最新の「iPhone 17」の最上位モデル(top-of-the-line model)である「iPhone 17 Pro Max」。2テラバイト(2TB)のストレージを選択した場合、価格は2,000ドルになる。
ストレージ容量が多いモデルは通常価格が高くなるが、AppleがiPhoneに2TBのオプションを用意したのは今回が初めてだ。これにより、iPhoneという機種はスマホ市場でも最も高価なスマートフォンの一つとなったそうだ。
要は、メーカー各社によるハイエンドモデルの競争が続いているということだ。
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The launch comes as Apple faces mounting pressure to boost iPhone sales amid concerns about its AI strategy. Offering a more expensive price tier for the iPhone allows Apple to generate more revenue without selling more units during what has been, until recently, a rocky smartphone market. Some analysts say consumers, tightening their purse strings because of inflation and tariffs, have been cutting back spending on smartphones.
何でこんなにスマホが高いのか。答えはここにある。
要は、ハイエンドモデルを売る方が、アップルにとってもコスパがいいのだ。
物価高や関税のせいで(because of inflation and tariffs,)、アメリカ人もスマホにかける費用を節約しなければならなくなった。そんな「厳しいスマホ市場(rocky smartphone market)」では、アップルとしては量ではなく、高単価な商品で賢く稼ぐ必要がある。
ただ、日本の場合と同じ?で、多くの購入者は2,000ドルをそのまま負担することにはならないらしい。というのも、通信キャリアは通常、下取りや分割払いプランを提供しているからだそうだ。本記事によれば、米国の携帯電話購入者の55%が、分割払いプランを利用して端末を購入しているとのことだ。
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|じゃあ何が「買う」要素なの?
Lowitz noted that 2TB is considered a lot of storage even for a laptop. Those who purchase 2TB laptops typically work in fields that require saving a lot of large files locally, like graphic designers who need to preserve hundreds of different design versions for projects.
じゃあ、どんなアメリカ人が2,000ドルのiPhoneのターゲットなのだろうか。
2TBはノートパソコンでさえ「かなりの容量(a lot of storage even for a laptop)」。記事が紹介する専門家の指摘だ。
いまいちピンとこない。記事は続ける。2TBのノートパソコンを購入するのは、大容量のファイルをオフラインで保存する(saving a lot of large files locally)必要がある分野で働いている人、だそうだ。
たとえば、プロジェクトごとに何百もの異なるデザインバージョンを保存する必要があるグラフィックデザイナーなどが該当するらしい。
念の為、AI君に「2TBモデルが本当に価値ある人」を聞いて見たところ、以下のようなニーズや職業を持つ人に限られるとのことだった:
- プロの映像・写真クリエイター: 4K/ProRes動画を大量に撮影・編集する人、RAW写真を多く扱うフォトグラファー、外部ストレージなしで完結したい人
- モバイルで仕事を完結するビジネスパーソン: 大量のPDF・資料・プレゼンを持ち歩く必要がある、オフライン環境でも業務をこなす必要がある(海外出張など)
- ゲーム・アプリを大量に使うユーザー: 数十GB級のゲームを複数インストールしている
- 動画・音楽をオフラインで大量に保存する人: ストリーミングではなく、ローカル保存派、通信制限や電波の届かない環境で使うことが多い
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1. 以外の利用者は不自然な想定だと思うのは、自分だけだろうか。特に2. みたいな人は、最初からハイエンドのスマホ自体不要なのでは?
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