AIレースに動きあり|FT BIG READ |2025.02.01/02

FT BIG READ : A shift in the global AI arms race



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AI業界と株式市場にショックを与えた中国版AIのDeepSeek。
2月1/2日付 Financial Timesの大型特集BIG READ.では、今回のDeepSeekのリリースが今後のグローバルAI競争にもたらした影響について伝えている。

特筆すべきは、本特集記事では『この動きはAIに限った話ではない』と伝えているところ、そういった指摘は日系主要メディアの記事では必ずしも見られず、その意味で非常に興味深い。

こういう発見があるからこそ、トップニュースは英字メディアでも読んでおきたい。
では一緒にポイントを読んでいこう:


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|DeepSeekがもたらしたブレークスルー

Alongside the geopolitical challenge, DeepSeek’s breakthrough has dual implications for the tech industry.  Firstly, it is likely to… 

から始まる2パラは基礎事実だ。大まかな内容として、今回のリリースによってAIの商業的発展がさらに加速するだろうということ、また、米株式市場が信じていた「AI開発にはメチャクチャ金がかかるもの」という前提が危うくなったことを伝えている。


これらは日系の報道でもしつこいほど伝えている。特に後者の点は;

At the same time, it threatens to demolish investment assumptions that have underpinned the entire US stock market…

で始まるパラで述べているが、「…developing advanced AI models does not require vast amount of infrastructure and thus capital」といったネイティブらしい表現は、英語上達のために身につけるべくノートしておきたい。


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|怪我の功名とはこういうこと?

同じく基礎事実であるが、パラを一つとばして;

Ironically, Washington’s attempt to hamper China’s AI sector by imposing export controls on high-end US chips…

から続く2パラもチェックしておきたい。内容としては、米国が2022年からハイエンドなチップの輸出抑制を実施したことが、D社が『なくてもできる』革新的な方法を見出すことに皮肉にもつながったとしている。これも、日系の報道でも散々指摘されている点だ。


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|これはAI分野に限った話ではない

最後に、記事の終わり部分に、米AIスタートアップの社長の発言である目を引く引用がある:

If China has managed to get on to an equal footing with the US on AI, it has implications for everything that the technology could eventually be used for, warned…

この辺から記事の最後ぐらいまでは5パラグラフ程度なので、多少意味が分からなくても読了したい。大まかな内容としては、AIは軍事目的にも利用され得るところ、カネと頭脳を惜しみなく集中できるかの国ならば、AIに限らずあらゆる分野においてリードを発揮しかねない、としている。


この社長の指摘が本当かどうか、そう遠くない未来に分かるだろうか…?

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